お口の中のバクテリアセラピー
歯科領域でのバクテリアセラピーの有用性について
口腔は、消化管の入り口です。口腔からスタートし、食道→胃→小腸→大腸とつながっています。消化管の細菌の質を整えていくためにもまずは入り口である口腔の細菌の質を整えることが大切です。
口腔の２大疾病といわれる歯周病や虫歯は、細菌感染症が原因です。原因の細菌が増殖すると症状がでてくるため、増殖をしないよう抑制をしていく必要があります。バクテリアセラピーでは、あくまでも細菌の増殖を抑制するのみで、除菌を目的としません。
抗生物質で除菌をし、ある特定の細菌が完全にいなくなってしまうと、抗生物質が効かず生き残った耐性菌が増殖し、力を増大させ、耐性菌による新たな疾患を誘発させることにつながっていきます。
歯周病がひどいからと抗生物質を飲んだ場合、そのお薬は、口腔のみならず、消化管の正常な粘膜を痛めたり、ヒトの体に必要な善玉菌まで殺してしまいます。バクテリアセラピーでは、悪玉菌の増殖を防ぐ能力のある善玉菌（乳酸菌）を用います。安全性が高く、学術的研究が十分にあり、副作用のない信頼性の高い乳酸菌をつかうため、乳幼児から高齢者まで安/心して取り組むことができます。また、２～３歳までに口腔内および腸内の細菌叢が決まるといわれていますので、特に小さいお子様には早めからの取り組みをおすすめしています。
当院が取り扱いをしている乳酸菌には、具体的には、以下のような研究データがあります。
- １虫歯の原因菌であるミュータンス菌（S.mutans）の抑制
- ２歯周病菌の増殖抑制
- ３口臭の症状の軽減
お口の中のバクテリアセラピー
ヒトのお口の中には、500種以上の色々な細菌が約5,000億個、
1本の歯には約10億個以上住みついていると言われています。
ヒトによってその種類や数は全くことなります。
“お口”というマンションの中にたくさんの菌を飼っています。
ムシ歯が頻発する方のお口の中は、歯を溶かす虫歯菌の割合が多く、善玉菌の割合が少ないのです。
歯周病の方のお口の中には、歯茎を腫らしたり、歯茎に痛みを与える歯周病菌の割合が多いのです。
菌の影響は思いの外大きいのです。
これまでは、
これらの悪い菌に対して抗菌剤などの
お薬を使用して除菌する方法がとられてきました。
しかし
- ★お薬はお口の中にいる良い菌までも
一緒に除菌してしまう。 - ★何度も使用し続けることで悪い菌が薬に負けないように
強くなってしまい薬が効かなくなる。
| このような事が起こってきます。 お薬を急性的な処置で 使用することは必要ですが、 使い続ける事はお口や体に とってはよくありません。 |
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バクテリアセラピーとは？
バクテリアセラピーとは、医療と福祉の先進国スウェーデンの医療機関が中心となって開発した、お口の中の菌のバランスを管理する事で、お口だけでなく全身疾患の予防につなげていく新しい予防医学です。
歯科ではヒトのお口の中に元々存在するロイテリ菌を補給する事で、お口の善玉菌の割合を増やしていき、歯周病やムシ歯・口臭の予防につなげていきます。
お口の中の悪玉菌への連鎖反応
最初に付く菌と他の菌が
どんどん手をつないでいきます。
治療を行い歯の表面を奇麗にした後、
最初に付く菌が大事です。
最後に最強の悪玉菌が
がっちりと手をつなぎ、悪玉菌のすみかが完成します。
お口の中を善玉菌のすみかへ改善
歯の表面につく菌を優秀な善玉菌（ロイテリ菌）でコントロールすると・・・
ロイテリ菌は、お口の中だけではなく、胃（ピロリ菌）・腸・さらに免疫などの全身の健康にも期待できます。また、抗菌剤とは違い体にとって良い菌には影響がないので、お子様からお年寄りの方までどなたでも安心して取組む事ができます。
さあ、あなたも
バクテリアセラピーはじめて見ませんか？
| ●手軽にどこでも摂取されたい方は、ロゼンジ（錠剤）。 |  |
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| ●唾液の分泌量が少ない方や 咀嚼（そしゃく）訓練が 必要な方、口臭が気になる方は、ガム。 |
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| ●小さなお子様や咀嚼（そしゃく）が うまく出来ない方には、リキッド。 |
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を毎日1日1回以上定期的に体内へ補給することをお勧めします。
